2009年12月5日土曜日

YOSHIDA MINAKO & THE BAND 2days LIVE

彼女の温もりの残っているうちに書いておこう。昨夜はSTB139にて、吉田美奈子さんのライブ。今年初めに渡辺香津美氏とのデュオライブを見ているから、彼女を見るのは今年2回目。

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STB139は初めて来たのだけど、悪くない。開場が18:00であるため17:45にはいないと、登録番号順の席確保が出来ないというのが少し厳しいが、逆に時間の融通さえつけば、18:00から開演の19:30までゆっくり食事が出来るのがうれしい。

今回のメンバーは、岡沢章(ベース)、土方隆行(ギター)、倉田信雄(キーボード)、河合代介(ハモンドオルガン)、島村英二(ドラム)。全員リラックスして楽しんで演奏しているのがわかる。「みんな耳遠くなっちゃって、声が大きいのよ」と美奈子さんが屈託なく笑いを誘う挨拶でライブは始まったが、年齢などはまったく感じさせない。私よりも10歳以上年上のはずなのだが、土方氏にいたっては、永遠のギター少年というような風貌。途中、美奈子さんとのトークで髪を染めていないと言っていたが、それはびっくり。岡沢章氏のベースプレイは堅実だし、河合氏のハモンドオルガンは相変わらず唸っている(河合氏のライブは去年行った)。

二部構成なのだが、かなりの曲数を演奏してくれた。セットリストとかちゃんと書き留めておけば良かったのだが、あいにくと演奏に集中していたため、出来なかった。確か、一部はGracesで終了したのではなかったか。一部と二部の間の時間で、一緒に聴きに行っていた友人に「ライブの歌い方だとわからないかもしれないが、詩が素敵で、僕の大好きな曲なんだ」と力説。昔、ブログにも書いたし、最近、Twitterでもつぶやいたが、「昨日よりも今日を愛している。今日より明日を愛している。心からそう願うだけでいい」― 美奈子さんの声で歌われるとさらにこの素敵な言葉が輝く。

二部も美奈子さんの体全体に響くような声に包まれながら進む。最後は12月のIllumination。この曲も大好きだ。10年以上前にちょうどクリスマスの直前くらいだったろう、(当時の)渋谷公会堂でのコンサートでもこの曲を聴いて、帰りにクリスマス直前の渋谷の街を歩いたことを思い出す。「夜空を飾る星達の数ほどはないけれど明かりを灯すから Merry Christmas & A Happy New Year」― キリスト教徒でもないし、クリスマスなんてもうあまり興味ないけど、愛のメッセージとしての「Merry Christmas & A Happy New Year」。これはこのライブの前に見た素敵な経験とも重なりあう。― 「このまま夜空と ひとつになれ 心が触れ合う 都度 あなたに この歌で伝えよう。Merry Christmas & A Happy New Year」。

残念なのが、とても大きいとは思えないSTB139にまだまだ空席があったこと。彼女ほどのミュージシャンのライブが何故完売にならないのだろう。余裕をもってチケットを入手出来るというのは嬉しいが、継続して演奏活動を続けてもらいたいし、たまには大きいハコでもやって欲しいので、彼女の魅力がわかる人が増えることを期待したい。私も継続して(勝手に)エヴァンジェリストを続けさせてもらう。