2007年9月18日火曜日

小さいことばを歌う場所

ほぼ日刊イトイ新聞様贈呈感謝。

糸井重里氏の「小さいことばを歌う場所」は糸井氏がほぼ日刊イトイ新聞の「今日のダーリン」(トップページに毎日掲載)や「ダーリンコラム」に書かれたものをまとめたものだ。当初は「ほぼ日手帳」のデイリーページ下段に掲載するために作業が進められていたが、それを独立した書籍としてまとめたものらしい。

というようなことは、後から編集者の方の話を読んで知ったのだが、最初に読むときはこのようなサイドストーリーは一切知らなくて良い。

糸井氏の毎日のひとことがただ書き連ねてあるだけの作品だが、実に深い。本当にシンプルな言葉や文章なのだけれど、ひとつひとつ考えさせられるものがある。糸井氏の目線と私の目線がこんなにも重なるものだとは思わなかった。氏がその言葉や文章を書いたときと、読者の想いは異なるかもしれないのだが、読み手の想いを自由に拡げるその言葉のマジックに感動してしまう。

ここでいくつかのことば(あえてひらがなにした)を紹介しようかとも思ったのだが、ひとつの投稿にまとめてしまうのはあまりにも惜しいので、これから何回かに分けて、ここで紹介していきたいと思う。

ところで、この本は「ほぼ日ストア」のみで販売されている。Amazonなどでの販売もない。編集者の方の話を読んで気づいたのだが、バーコードも価格も書かれていない。さらにはISBNもない(本当に取得していないのか、印刷されていないだけなのかは不明)。糸井氏は企画時に「私家版のような形でなら」と言っていたらしいのだが、その想いが伝わってくる。

Amazonから画像を持ってくることができないので、写真を撮ってみた。写真からはなかなかわからないと思うが、装丁も工夫されている。中のことばに負けない「持つ喜び」を感じさせるものとなっている。ちなみに、二つ目の写真で本の左に緑色の紙が見えるが、私がつけたポストイットだ。短い本なので、全部読み返すのもそんなに時間かからないのだが、いくつかみつけた素敵なことばをすぐに見つけられるように、ポストイットをつけてみている。あとで、本ブログで紹介したら、取る予定。