2007年7月24日火曜日

枠をはめているのは自分

友人が次のような話をしてくれた。

金魚は水槽の中に枠を入れて飼うと良いらしい。自分の体より少し大きい枠に入れ続けると、大きくなるのだと。

金魚が小さい時は、すごい小さい枠に入れる。金魚はその枠を目標に成長する。

体が大きくなり、狭くなってきたら、少し大きい枠をはめる。

これを繰り返していくことで、金魚は大きくなる。

これを聞いたとき、これはコーチングに使えるなと思った。確実に成果をあげられるチャレンジを与え、難易度を少しずつ上げる。

しかし、その次の瞬間、コーチングのように他人に関与する場合だけの問題ではないことに気づいた。そもそも人間が成長をとめてしまうのは、枠を外せなくなっているからではないか。

もともと水槽などなく、大海があるのみ。ただ、自分で自分の周りに枠を作る。そのほうが生きやすいから。順調に成長している間は、自分でその枠を大きいものに変える。これが出来たならば、次はこれをゴールにしようというように。しかし、いつか枠を変えることを止めてしまう。そのほうが楽だから。本当は枠など無い。

たとえば、自分の所属部署、会社、業界などなど、枠は作ろうと思えばいくらでも作れる。その枠は本来いつか外すべきもの。それがいつの間にか言い訳の材料になる。

暑苦しいと言われても仕方ない。だけど、こんな風に考える自分もいる。